このたび、学生時代より慣れ親しんだ倉敷の地で「たきうちファミリークリニック」を開院いたします。

生まれは兵庫県ですが、岡山倉敷での生活は30年目を迎えようとしています。これまで岡山県内の医療機関で救急医療、外科全般、循環器内科と多岐にわたる知識と経験を積み、 大学院にて研究を行いました。主に心臓血管外科を専門として、「手術の前より元気に、歩いて家に帰る」をモットーに術後の生活も見据えた医療を心がけてきましたが、「病院では患者さんの長い人生の一瞬しか関わることができない、最期まで責任をもって関わっていきたい」と思うようになり、一念発起して９年前に在宅医療の道に進みました。「最期まで自分らしく生きる」という思いに応える訪問診療はこれからは欠かせない医療であると実感していますが、「コロナ禍での救急医療のひっ迫」、「人手不足による医療体制の変化」を目の当たりにし、病院に頼るばかりではなく、「かかりつけによる日々の診療、軽症の急患対応」が重要であると感じ、より多くの方に医療を届けるため、開業を決意しました。

当院は癒される雰囲気作りに力を入れ、気軽に通える「身近なお医者さん」を目指します。検査の数値やガイドラインにとらわれず、「ひとりひとりの人生観や価値観、思いに寄り添う医療」を実践します。病院と在宅を繋ぐことはもちろん、眼科や耳鼻科、整形外科といった地域の専門科、また歯科の先生方との連携を大切にし、「質の高い地域医療の輪」を育てていきたいと思います。地域を支え、地域とともに成長し、地域の皆様に頼っていただけるクリニックとなるよう精進いたします。